質問と答え

質問 Mとは何ですか?
答え Mは噴火マグニチュードの略です.噴出したマグマの重量 m を kg を単位として測ったとき, M = log m - 7 で定義される量です.M4は1億トンのマグマを噴出した噴火です.

質問 シナリオが2,4,6なのはなぜですか?
答え それぞれM2,M4,M6噴火を想定したからです.M3,M5噴火も想定することができますが,複雑になるのでやめました.

質問 各シナリオで,壊滅的な影響を受ける人の数はどれくらいですか?
答え シナリオ2では約10人,シナリオ4では約1000人,シナリオ6では約100000人です.

質問 各シナリオに付された確率の根拠を教えてください.
答え シナリオ2の確率を1/100にした理由は次のとおりです.日光白根は最近,1649,1872,1873,1889年に噴火しています.いずれもM1あるいはM2級の噴火です.火山灰層序の調査によると,過去5000年間に4回のM2.8クラス水蒸気爆発の証拠(粘土質火山灰の堆積物)があり,最上位の堆積物が1649年のものと思われます.以上から,M2.0噴火の発生確率を1/100と考えました.
 シナリオ4の確率を1/3000にした理由は次のとおりです.過去2000年間に,M4を超える噴火は日本で60回起こっています.33年に1回の発生確率です.日本には日光白根山程度に活発な火山が約90ありますから,これに1/90をかけることによって,1/3000としました.
 シナリオ6の確率を1/100000にしたのも同様の理由です.

質問 シナリオ6に例示された 1 万 4000 年前の男体山の噴火ではカルデラができませんでした.
答え そのとおりです.シナリオ6をカルデラ噴火とよぶのは,象徴的なものとお考えください.


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