畑の土で地質を見分ける
浅間山の裾野は火砕流と土石なだれでできている
地形面は低いほど新しい
追分キャベツを積み上げた石垣
前掛山のなめらかな斜面
赤城の飛石
小中学校の立地
小諸口からの登山
二度上峠からみた浅間山
嬬恋のキャベツ畑
六里ヶ原の広い空
押切端の明るい森
天めいの生死をわけた十五段
噴火の年月日
高崎から国道406号を使って烏川を遡ると、最短ルートで北軽井沢に到達できる。そのときに越える峠が二度上峠だ。眼下に浅間牧場の丘が広がり、その向こうに大きな浅間山がどっしりと座る。
浅間牧場の地質はよくわかっていない。位置から判断すると、塚原土石なだれが表層の10メートル以上をつくっているはずだ。縁辺部に当たる浅間大滝の上流においてパッチワーク断面を確認できるが、中心部は牧場とゴルフ場になっていて地層の露出が限られている。浅間山の風下にあたるため軽石や火山灰が厚く降り積もっていることも地層断面の露出を妨げている。
ここは日本列島の脊梁だ。向かって右に降った雨は利根川を流れて太平洋に出る。向かって左に降った雨は信濃川を流れて日本海に出る。脊梁がこのようななだらかな斜面で構成されているのはとても不思議だ。
浅間火山北麓の電子地質図 2007年7月20日
著者
早川由紀夫
(群馬大学教育学部)
描画表現・製図 萩原佐知子(
株式会社チューブグラフィックス
)
ウェブ製作
有限会社和田電氣堂
この地質図は、文部科学省の科研費(17011016)による研究成果である。
背景図には、国土地理院発行の2万5000分の1地形図(承認番号 平19総複、第309号)と、 北海道地図株式会社のGISMAP Terrain標高データを使用した。