流れ山の内部は、多種多様で大小さまざまの岩石あるいは表土からなっている。色調を同じくするかたまりが認識できる。黒斑山を構成していた各部分がパッチワークをつくっている。地表に複数の流れ山があることと内部にパッチワーク構造が見られることが、土石なだれが残した堆積物の二大特徴である(地点70)。
流れ山の中身がそっくり露出している。中央に大きな溶岩があって、たくさんのひびが入っている。土石なだれとして移動中に入ったと思われる。このひびが作業を容易にしているらしく、塚原土石なだれの流れ山はしばしば採石の対象になっている(地点16)。