『浅間山大焼無二物語』に以下の記述がある。
 「享保六年五月二十八日(1721。6。22)昼大焼け。此の年閏は七月に有る。当日関東の者拾六人嶺上ぼる皆打殺し死す。右之内漸々壱人命助り然レ共是迄来ル分も不知と云へり」
 これと似た記事が『月堂見聞集』にあるが、その噴火日は六月二十八日になっている。どちらも18世紀に書かれた史料だから記録の同時代性は心配しなくてよい。1721年6月22日の爆発で、登山中の16人のうち15人が絶命したのは事実と認めてよいだろう。
 
浅間火山北麓の電子地質図 2007年7月20日
著者 早川由紀夫(群馬大学教育学部)
描画表現・製図 萩原佐知子(株式会社チューブグラフィックス
ウェブ製作 有限会社和田電氣堂
この地質図は、文部科学省の科研費(17011016)による研究成果である。
背景図には、国土地理院発行の2万5000分の1地形図(承認番号 平19総複、第309号)と、 北海道地図株式会社のGISMAP Terrain標高データを使用した。