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5月9・11日の上毛新聞および10日の朝日新聞によると、5月8日15時30分に浅間山が爆発し榛名山方向に灰が降った。5月8日は山開きだったため午前中は多くの登山者がいたが、ほとんど爆発の前に下山した。山頂近くにいた22歳の男性が「着物焼けて丸裸になって手足髪の毛焼けて」死んでいるのが発見された。負傷者も数名あった。また、ひとりの女性が行方不明になったという。 |
大森(1918)は、この爆発による死者を1名としている。この行方不明の女性は、その後、無事であることが確認されたのかもしれない。 |
8月16・17日の毎日新聞および17日の上毛新聞によると、浅間山は8月15日4時30分に爆発した。爆発はそれほど強くなかったが、お盆の15日だったため、山頂ちかくに80人余の登山者がいて、2名が死亡、36名が負傷した。山上には、さらに十数名の死傷者がいたという。 |
8月18日の毎日新聞は、さらに数体の遺体を発見したと伝えているが、「今回の噴火による死者かどうかは確定できない」と書いている。投身自殺者との区別がむずかしいことを言っているのだと思われる。8月15日の爆発による死者が何人だったかを私たちは確認することができなかった。 |